Fender "Tweed" Deluxe 1956 (5E3) [アンプ]
ツィード・デラックスの「豪華くん」。
スピーカーは無事届きました。
やっと動作させられる状態になりました。(^^;)
じゃ、文章も考えるのも打つのも面倒なので(ぉぃ)、画像でつづるツィードデラックスです。
あ、古いギターアンプの埃っぽい写真ばっかりですから。(^^;)
「豪華くん」正面図。
豪華でしょ~。(何?)
55年からナローパネルのキャビネットになったデラックスですが、この当時はまだロゴプレートが”Fender”のみのやつです。
この後”Fender Deluxe (下行にFullerton, California)”というロゴプレートに変わります。
なので、この同時期で同じ大きさのキャビネットのヴァイブロラックスとトレモラックスとは入力やコントロールの数とかチューブチャートじゃないと見分けつきません。
モデル名入りのロゴプレートが付くのは良く判りませんが、57年とか58年とかのようです。
で、60年からはモデルチェンジしてブラックフェイスのデラックス~デラックスリバーブ(デラリバ)になります。
チャンプのビリー君とハードテイル君。
ウチに来た瞬間です。(^^)
スピーカーを外すために、真空管もバックパネルも外しました。
パーツはいくつかオリジナルらしきものもありますが、だいたいは大胆に(?)交換されてます。
オリジナルはアストロン・ミニマイトってオレンジの電解コンデンサですが、これは水色のスプラグのアトムに交換されてます。
黄色いのはECIって書いてます。ECI Capacitorって会社はありますが、同社の製品で黄色いやつは確認できませんでした。 ま。きっとそこのなんでしょう。
それにしても、電源ケーブルがプアに見えて仕方ありませんね。(ーー;)
レイアウトは5E3レイアウトのそのまんまです。当たり前か。
アースはシャシーに直接です。
一点アースが常識の今日では豪快に見えますね。
また、今ではツイスト配線するヒーター配線がシャシー端によっているのもこの時期の配線の特徴です。
シャシー内の検査済(?)テープには名前がありません。
まだこの頃は名前を記入する習慣はなかったんでしょうね。
そんで、一昨日、スピーカー到着!
スピーカーを組む前に、いっかい、シャシーも外してみました。
左端にある電源トランスは交換されているようです。
でも、フェンダーのスパロゴが入ってますが、どこのメーカーかわかりません。
ナンバーに0990756ってあるので、もしかしたらMojoToneのトランスかもしれません。
(Mojoのツィードデラックス対応の電源トランスの品番はMOJO-756)
出力トランスはケーブルの感じなどからオリジナルの可能性大。(^^)
ただ、なんかグラついとります。輸送時の振動でねじが緩んだ模様。
しかし、こういう重さのあるトランスの類いを固定するのにタッピングねじ(木ねじ)使うセンスってよう判りません。
ま、50年代にはPL法なんてないわな。
締め直したので当分脱落する心配はなさそうですが、よろしくないす。なんとかしたいですね。
しかもトランス二次側からスピーカー出力のターミナルに繋がる線も短すぎてテンションがかかってそうな感じ。うーん、どんな設計しとんねん。
でもなー、出力トランスってオリジナルだったらあまり換えたくないですよね。適当な線を継ぎ足そうか。
むむむ。
あ、チューブチャートです。
デイトスタンプは"FD"なので、56年4月産まれです。
ちょっとかわいくレストアしてみました。
取っ手。
チャンプのビリー君も取っ手は取り替えられているんですが、こちらのは縫い目がちょっと粗い。(凹)
なかったToneノブも新調。
え?きちゃない?
はいはい。
剥がれかけてるクロムめっきとレタリングに注意して湿らせたウエス(ぞうきん)で拭き拭きしました。
このようなめっきモノ拭くのに間違えても研磨剤なんか使ってはいけません。
この頃のめっきの密着性低いっすね。
ちなみに、このキャビネットの中って締め切った倉庫の奥のようなかぐわしい匂いがします。
湿ったウエスで拭き拭き。
たいぶマシになりました。
では、スピーカー装着!! とぅ!
シャシーのトランス位置との発熱か重量バランスか思いますが、センターよりも右にずれてます。
ベルデンの定番スピーカーケーブルも入手しましたが、とりあえず例のスピーカーから外した線を使いました。線の種類による違いなどは後のネタに取っとくお楽しみです。(^^)
シャシー取り付け。
真空管もくっつけてB電源の電圧計りました。
(真似する人いないかと思いますが、ごらんのような高電圧です。感電にはくれぐれもお気をつけてくださいまし)
283Vって、なんか低くない?
ちなみに、くっ付いてきた真空管は
整流管はGE製の5Y3。出力管もフィリップス。プリの12AX7はウェスタン。
なんか良く判りませんが古そう。
これはキープじゃな。(^^)
あと残りの12AX7一本は現行品でした(JJ製)。
ちうことで、安い現行品の登場です。
しろいハコの12ATはJAN製でUSA(NOSか?)。それ以外はロシア製です。
真空管は所詮消耗品。
基本は現行品で対応するのが吉でしょう。
いつか、復刻版と同じGroove Tubeを付けたいです。
そういや、ギャレットさんによるとなんかソヴテックの5Y3は電圧高めに出るとな・・・。
ほんまや。
336Vって2割の差は大きいなぁ。若干エージングしていくと下がるのかもしれませんが。
でも、5E3のB電源は380Vという記事もあり。
それでもなんか低い感じするなぁ。
HPいろいろ探していると、ツィード期に限らずフェンダーは電源トランスの定格の計算はどうも怪しいという意見もちらほら。
これくらいで良いんではないかと思ったり。
あ!
っていうか、電源100Vじゃん!
<出力トランスの(ノ∀`) アチャー画像追記> 080625
古いものは何かと手間暇がかかるんですよね~。
でもそれを楽しめる人には至極の時間。
最初から電圧100V~と思って、電源の部分は読んでしまいました。
オチが分かっていると・・・orz
関西の人には素晴らしいオチを期待してしまう体質ですwww
by moonrabbit (2008-06-22 23:47)
>moonrabbitさん
さすが!
読まれてましたか。次はもうちとヒネリます。(^^;)
ステップアップ持ってるんですが面倒くさいし、定格電源の1割くらいの差は真空管のばらつき?の前ではそう大した事ではないと判りましたです。
by サダー (2008-06-23 00:59)
ピックアップ交換くらいしかできない私には、ただただすごいとしか・・・・。
トランス周りなど怖くていじれない・・・・。
by SWEET16 (2008-06-23 08:56)
感電
感電!!!(爆)
by Wolfey (2008-06-23 19:26)
本当にギター抱えたまま昇天しそうで
怖いゎっ!
by 地味・・・偏 (2008-06-23 22:06)
>SWEET16さん
あ、いや、まだ何もしてませんよ。(^^;)
トランス何とか生き返らせたいですが、この頃のは絶縁は紙でしかもぼよぼよになってるので覗くと巻き線が見えるんですよね~。出力トランスは音にモロ影響するところだけにむむむむむです。(^^)
>Wolfeyさん
一緒しませんか?>ぉぃ
>地味・・・偏さん
今度ネタに仕込みましょうか。
じゃ、200Vあたりから d(^^;)☆\(ーー;)ワラエンゾ ...イツモダケド
by サダー (2008-06-23 22:34)
オチ、分かってませんでした(^-^;
出力トランスはまだ死んでないんですよね。でも絶縁の紙がボロボロってのは、ちょっとしたロシアンルーレット状態?
by Tad (2008-06-24 20:44)
>Tadさん
わかりにくくて済みません~。 ∠(^^;)イツモドウモ
出力トランスは今のところ生きております。
ちと危なっかしいですが。(^^)
そのアブナイ画像(?)アップしておきます。
by サダー (2008-06-25 01:24)
いや、オチは分かりましたが、予想できなかったってことで(^-^;
トランス、ヤバそうですね!Σ( ̄□ ̄;)
by Tad (2008-06-25 17:13)
>Tadさん
なんかはんだ付けの跡がオリジナルっぽくて、いじるにしても躊躇しちゃいそうですー。 φ(ー”ー;)
by サダー (2008-06-26 00:38)
スゲースゲー!!
音聴いてみたいっす~。
いや~風格ありますね!
by 塗料屋 (2008-06-26 14:44)
>塗料屋さん
サウンドファイルはまたそのうちに。
別のプロジェクトも進行ちう。 (^^) いひひ
by サダー (2008-06-27 01:25)
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ぽわぽわ! ぽわぽわ!
( ⊂彡 はってる! 余裕なし!
| | でも、イイ! イイ!
し ⌒J
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2008-06-27 23:31)
>モッズパンツさん
他はまだしも、ぼわぼわだけは如何ともしがたいっす。(><)
by サダー (2008-06-30 01:30)
自分は、この子よりも一年前にこの世に誕生してます
・・・ってことはつまり
中身も外身も、この子以上に年期が入ってるっつうことだすね
メタボ検診いかなきゃ(汗)
by Tsutom。 (2008-07-04 17:46)
>Tsutom。さん
このこの一年前って・・・・
いや、外見は絶対見えませんから! d(^^)ソウナリタイス
by サダー (2008-07-06 01:04)
サダーさん、ディープなコメントをしておられる皆さん
す、す、凄い技術の知識ですね!
僕はメサ・ブギーとフェンダーの古いアンプを使っていますが修理・メインテナンスは姫路のBANKSさんなど業者さんにお任せです。
ギターの配線やピックアップの交換、スピーカー・真空管の交換、通電・抵抗値の確認など基本的なことしか僕にはできません(ToT)
エフェクターも規制品を使うのみ(ToT)
ぜひ皆様のお知恵を借りたいです。
例えばグラウンド・アースが取れない場所で古いチューブ・アンプの静音時(楽器を繋がないでボリュームを上げて行ったとき)のノイズ・レベルを下げるにはどうしたら良いかとか(あっ、ローノイズ管に交換する、コンセントの極性を確認するなどはやっています)…今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
by Ackkie (2008-11-19 03:16)
追伸
>しかし、こういう重さのあるトランスの類いを固定するのにタッピングねじ(木ねじ)使うセンスってよう判りません。
↑そう言えばストラトなどのトレモロ・ユニットのバネを最後に留めておくところ(何て呼ぶのか分かりません‐これで通じるでしょうか?)に二本の木ネジが使われているあのローテクさと言うか大胆さ!
改善する部品は売られているようですが、木ネジのままで締めたり弛めたりして張力を調整することの利点ってどこにあるのでしょう┐('〜`;)┌
by Ackkie (2008-11-19 03:34)
>Ackkieさん
知識というか知ったかぶりというか。
手に負えなくなったら一度BANKSさんにお邪魔しようかと思ってます。
真空管アンプのノイズは頭の痛いハナシかもですね。
(あまり困ったことない・・・苦笑)
パーツ以外では初段あたりをシールドにするとかアースの取りかたとかヒーター配線の工夫がいるらしいですね。
この豪華くんは豪快にシャーシに直はんだですから。やぱ電源がダメダメだとノイズひどいですよ。(でも困ったことない・・・)
ストラトのトレモロハンガーはバネの本数変えたときとか、弦のゲージを変えたときとか、要は弦のテンションが変わったときトレモロのフローティング状態を一定にしたいときなどに使いますよ。
この場合は相手が木だからモクねじはいいんですが、このトランスの場合は相手のシャーシは鉄板ですし。もし緩んだりすると重いだけによろしくないと思うんです。そういうものの固定にはボルト&ナットと緩み防止ってするのが普通に思えるのですが。それを正に”ねじ”こんで固定って、なんか大陸的(^^)。
by サダー (2008-11-20 01:53)
サダーさん
僕もチューブアンプのノイズでそんなに困りはしないのですが、レコーディングするときにちょっと厄介だなって思ってます。古いじゃズのレコードでも全然ギターアンプのノイズが聞こえないので、アースさえしっかりすればチューブアンプでもノイズが出ないのではと思い込んでいた時期がありました(-"-;)
ノイズと言えばMAXONのチューブ・コンプレッサー!高中正義が使っているらしいけど、どう改造したら使い物になるのやら┐('〜`;)┌
ストラトの木ネジ、おっしゃるような仕方で使っているのですが、あれは木ネジの部分に少し穴を掘ってからネジ溝を切った金属板を取り付けてボルト留めにした方が良いのでは、との素人考えをかねてなら持っているのですが…
by Ackkie (2008-11-20 02:35)
>Ackkieさん
ノイズ源を追い詰めれば結構なレベルまでいくとは思いますが、最終的にはトランジスタには勝てないかもです。
録音時はサウンドがきっちり録れればS/N的に目立たなくできる可能性はあると思います。 ・・・ある程度は。(^^;)
ストラトのスプリングハンガーはそれほど位置の精度は高くなくていいのでモクねじでも良いと思います。
フローティングにしたとき、かけるスプリングが5本と2本ではねじの長さが相当長さが違うので、それ以上の長さのスリーブを埋め込むとなるとちょっと骨だったでしょうね。
恐らく当時のエンジニアリングではコスト的にも非現実的だったのかもしれません。
by サダー (2008-11-21 00:32)
自分色に組めるので良い買い物ですね
by sk (2017-08-26 10:11)