NewVibe [エフェクタ自作_揺れモノ]
さてさて、Fuzzが片付いた気分。
なので。
揺れモノにでも。
てことで、タッキーパーツのキットの”New Vibe”です。
NewVibeの元ネタは恐らく”Neovibe”という名前のヤツのようで。
ググると同じパーツレイアウトで、設計についてのテキストなんかが出てきます。
これは要はUnivibeのクローンのようなもので、Univibeの電源を外に出してACアダプタにした以外はほぼ同回路みたいですね。
Univibeといえばジミ・ヘンドリックスの後期(といっていいのか)にレギュラー入りしたフェイザー系の機材で。有名な69年ウッドストックフェスでの”Star Spangled Banner”(アメリカ国歌)のパフォーマンスでも聞けるモジュレーションサウンドです。
ただでさえマニアの多いジミ・ヘンドリックス。
その死後、周りの機材のハナシは語りつくされていろんな商売に連結されてます。ギター、ファズ、ワウ、アンプあたりはいろんなカタチで復刻したりリメイクやクローンがでてきてますよね。しかしこのUnivibeだけは有毒物質であるカドミウムを含むCdSという光電素子を扱うため、復刻しようにも大手メーカーが手を出せないこともあって多少独特な道筋で神話化しているようです。
歪みモノって、フォロワー人口がもともと多いしデバイス依存の部分もあるので神話化しやすいのはわかるのですが、歪みモノに比べて比較的回路規模も大きい揺れモノはそれほどでもないジャンルでしょう。
だいたい遅延素子だとかLFOを使ったりしていて、歪み系のような増幅のみの回路でないところは多少体育会系に対する文化会的なものかも。
しかし、その神話との親和性(笑うところ ぉぃ)の低いはずの揺れモノ界にあって特異的に高いのがこのUnivibeです。
そのUnivibeの神性が垣間見れるのかが興味の対象で。
フォトカプラとかの受発光素子を使うとだいたいはユニヴァイブ由来のナントカヴァイブというようですから、もっと手軽なデバイスのOTAとかFETを使うMXRやエレハモその他の普通のフェイザーとヴァイブ界の違いとは如何にと。
<参考文献>
ムック THE EFFECTOR BOOK Vol.5 2009 SUMMER (シンコー・ミュージックMOOK)
- 作者:
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: ムック
と久々に長いイントロダクションはモノが完成したからであります。(^^;
いや~、長かった。 テキストがじゃなく。汗)
だって、タッキーパーツの購入履歴見たら、このキット買ったの
やっと揺れました。 [エフェクタ自作_揺れモノ]
モジュレーション系エフェクタでは以前はMXRのPHASE90、最近はBOSSのレズリーシミュレーターを愛用しておりました。
エフェクター軽量化計画でマクソンのOD-9で一定の成果を得ましたので、次はこのレズリーシミュレーターの軽量化かと。
当然同じものはできませんが、それっぽいテイスト出せるか検証するという意味でPHASE45のクローンを製作しようと思いました。もしうまくいけばああしてこうして・・ふんふんふんと。
ちゅーことで作り始めたのが確か、ん? 4月?
例によってTONEPADでレイアウトを入手してユニバーサル基板で、でや~ っと。
それまでユニバーサル基板で三連勝してましたのでその勢いのまま数日で引き回しを終えたんですが
・・・・シツパイ
オンするとサウンドにびみょうに変化があって、ずれた位相の合成はできているようなんですが揺れるほうのLFOがうまくいっていない模様。
回路図をにらめっこすること数週間(の週末)。
LFOですからオペアンプの片chあるいはその周りのコンデンサおよび抵抗の犯行。
でも、この検証するにもパーツの足をそのまま引っ張りまわしているユニバー猿基板では面倒なことこの上ありません。
・・・がくっ
やがて、ラマダンいや、雨季いや、農閑期いや、何というんでしょうか、暑くてはんだごてや真空管とかでかいコンデンサなんかを見たくなくなる季節が到来。
音が出なければ記事にできませんからねぇ。
ということでほったらかしにしておりました。