ギターアソビ [ギター]
昨日、移転した大阪ブルーノートに初めて行ってきました。
友人のお誘いでBogey#1さんとも一緒でした。
あるイベントで入ったことがあるにはあるのですが、お金払ってはいるのは初めて。
え?享保の改革ちうではないのか? あ、これは変動費勘定です。(汗)
”ラリー・カールトン&ロベン・フォード”
ラリー・カールトンは7月のウドーミュージックフェスからずっと日本にいたのでしょうか。(んなわけない・・・)
メンバーは、
ラリー・カールトン Larry Carlton (Guitar)
ロベン・フォード Robben Ford (Guitar)
トラビス・カールトン Travis Carlton (Bass)
ジェフ・バブコ Jeff Babko (Keyboards)
トス・パノス Toss Panos (Drums)
ベースのトラビスはラリーのご子息。
キーボードのジェフ・バブコはルカサーのバンドの”DOVES OF FIRE”でも見たことあります。
お客さんの入りは立ち見が出るくらいで結構盛況でした。
平均年齢は・・・う~ん30代後半から40代という感じかも。ちょうど私らの世代くらいが中心かなと。
アリーナ(?)のテーブル席がいっぱいでステージ脇のカウンター席になりました。
ラリー・カールトンはチノパンに黄色いシャツ。
西海岸って感じはしますが、もうちといい格好しろよ。と思いましたです。
ギターは、いつものES-335チェリー。サブに黄色いレスポールジュニア。
アンプはこれも例によってハワードダンブルのオーバードライヴスペシャル。
しかも、ブロック体ロゴとイタリック体ロゴの二つのヘッドを積んでました。
エフェクター類は曲中、ちょっとワウをかけるくらい。空間系がかかっていたのは卓かな?
ロベン・フォード 少しダークな色ながらロン毛と合っていて格好良かったです。
ギターはメインがゴールドトップのレスポール。
もう一本はジェフ・ベックモデルかのような濃い赤のレスポール。ピックガードがなくてピッキング跡で塗装がはげていい感じでした。
アンプはこちらもハワード・ダンブル。ヘッドはひとつだけでした。
エフェクターもほとんど使ってないと思います。
席から近くにいたジェフ・パブコも西海岸っぽいきっちゃないカジュアルなポロシャツ。
フェンダーローズのスーツケースの上にClaviaのような赤いシンセ。
ハモンドオルガンとロータリースピーカー。
あとウーリッツアに囲まれてました。
これだけあれば何でもできますよね。
さて、曲はブルース系の曲が大半でしたが、予想通り両名とも”スムーズ&ウォーム”。
いやされちゃいます。(^_^)
というか、音が似すぎてどっちが弾いてるのかわからんという場面もしばしば。
ピッキングスタイルも似てますよね。
ラリー・カールトンはボリュームを絞った小さな音で結構一生懸命弾く(「けなげ弾き」と命名)を多用してました。
このけなげ弾きのときは結構テクニカルなフレージングで、ゲインを上げたサウンドではロックフレーズという感じでした。
けなげ弾きのときはギター側のボリュームとアンプのセッティングで出しているのだと思いますが、小さい音のクセにサスティンや音の艶や伸びがあるってのがちょっと驚き。
普通はぺシャッとした音になりますよね。
ロベン・フォードはラリーに比べるとブルースロックっぽいフレージング。
時折入れるコードソロのボイシングがジャズっぽくて格好よかったっす。
サウンドはレスポールだからかも知れませんが、ラリーよりも気持ちトレブルが出たソリッドな感じ。
ボリュームペダルを使ったヴァイオリン奏法(言い方が懐かしい)と、リズムに合わせて上げ下げするマニュアルトレモロ(?)なんかがユニークでした。
もう5年位前になるでしょうか。スティーヴ・ルカサーとラリー・カールトンの競演はまさに新旧(”旧”いうなー)「ギターバトル」という感じでした。
師弟に近い二人ですが、互いに刺激しあうコールアンドレスポンスの状態。(実はこのときのルカサーを見てちょっと見直しましたです)
さて、彼らのようなキャリアのある二人のギタリストが競演するとどうなるのか。
これも大体予想しておりましたが、バトルという感覚ではなくて、テニスや卓球で言うラリーを見ているような感じ。まさに「ギターアソビ」でした。
LAのベイクドポテトで聞いているようなそんなリラックスした感じがあって、実に豊かで優雅なコンテンポラリージャズ・ブルースを楽しめました。
終演後にロベン・フォードが出てきたので、コースターにサインもらっちゃいました。
あれっ?ポケットにこんなものが・・・・・。
倹約ちうちゃうんかい!
いいですね~、大人の音楽空間。裏山水~( *´Д`*)
ラリー・カールトンとかリー・リトナーなどなど、今聞き直しても安心して聞けますね。(^^
by moonrabbit (2006-09-02 16:37)
ども!最近コソーリとネタ収集にブログ拝見しておりました。
何せこのようなアダルトな音楽はあんまり縁がないんで・・・。
このライブ行こうかな~と思っていたんですが、一緒に行く人いないんで断念。
ブルーノート(東京)って行ったことないんです。
そろそろこうゆうのにもチャレンジしていきたいです・・・。
by ZONE (2006-09-02 19:38)
>moonrabbitさん
niceありがとうございます。
大人の音楽空間だったかぁ・・・・。
「あんなん弾きたいなぁ」ってガキのようにぽけーっと見てましたですよ。
by サダー (2006-09-02 23:53)
>ZONEさん
ご無沙汰しております!!!
ワタシもハイゲインなロックも大好きですが、こういう音楽はギターのコントロールという点で非常にレベルが高いので、参考になります。
ブルーノートですが敷居が高いというか、あのチャージの値段に分不相応な気分がしていつも腰が引けてます。(^_^;
ま、たまに行くくらいでないとありがたみありませんよね。金続かないし。
by サダー (2006-09-03 00:03)
コンサートに行くと、弾けるような気になって帰ってきて
余計に凹みませんか???(爆)
お疲れ様でした!
んで、トラビス・カールトンはどうだったんでしょ??
一番気になります(笑)
by Wolfey (2006-09-03 06:40)
>Wolfeyさん
このレベルだと凹みすらしません。(爆)
トラビス・カールトンは機材の調子が悪かったみたいで、1曲目直後にアンプヘッドをスペアに交換してました。でもその音がイマイチで・・・抜けないマーカスミラーのような・・・。
ジャズベスタイルの5弦を使ってました。メーカーはわかりませんでした。”パフォーマンス”みたいなヘッドだったと思います。
でも、プレーそのものは安定していて不安は感じませんでしたですよ。
友人によるとちょっと痩せたとのことですが、かぶってる帽子もあってたたずまいがビギンの比嘉栄昇でした。☆\(ーー;)
by サダー (2006-09-03 10:14)
どぉも、bogey#1です。よかったですな。
ラリぃさんの335はチェリーじゃなくて、アイスティーバーストってやつですな。
よくある黒っぽいサンバーストとちがって周りが赤っぽいので、僕も昔はチェリーやと思ってました。いまカスタムショップからレプリカが出てますね。
http://www.gibson.jp/php/g_cs_detail.php?item_no=10429
僕は音楽的にはロベンさんの方が好きなんですが、今回はラリぃさんのスゴさを実感しましたね〜。サダーさんのいう「けなげ弾き」、ワタシ的には「蚊のなくビブラート」、緩急、強弱のコントロールが絶妙でしたね。
何かムショーにギターアソビがしたくなりましたね〜。(レベルの話はおいといて)
また今度ブルース大会でもやりませんか??
では!
by bogey#1 (2006-09-04 00:50)
確かにブルーノートは高い!!
私も3年前くらいにジョン・ピザレリ見に行ったのが最後かなぁ。
もうちょっとカジュアルに入れるジャズ系のハコがあると良いんだけどなぁ。
ロベン・フォードは実はあまり聴いたことが無かった・・・・。
by Ryo (2006-09-04 08:21)
>bogey#1さん
二人ともギターコントロールは完璧の域でしたね。
それにフレージングもスムーズで、マイク・スターンやジョンスコなど(バークリー系といっていいのか?)とは感じが違うなぁと。どちらが好みかは難しいところですが・・。
ブルース大会したいですねぇ。(^_^; また機会みつけてやりましょう。
by サダー (2006-09-04 08:48)
>SWEET16さん
niceありがとうございます。
ブルーノートのチャージはそう頻繁に行ける額じゃありませんよね。(^_^;
NYCではチャージが$20とかそんなもんですが、日本にそれを求めるのは酷かも。
でも日本でビッグネームが至近距離で見ることができるというのは価値はあるかなぁ。
パットメセニーがBNでチャージ2万円近くだったかと思いましたが、ちとやなみますね。結局行きませんでしたが (^_^;
by サダー (2006-09-04 08:53)
トップ・ギタリストの競演を見に行かれたのですね。 (・∀・)イイ
\(゚∀゚)/ コースターにサインいいなー!!! \(゚∀゚)/
ハイクラスな大人のお店に行ってみたいなー。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2006-09-05 00:11)
>モッズパンツさん
niceありがとうございます。
トップクラスのプレーヤーなのですが、値段もトップクラス。
やはりちょっとは思い入れがヤツに絞らんとお金が続かんのです。(T_T;
北海道にもジャズのライヴハウスはいくつかあるようですね。
ご近所で行ってみては?
モッズとはおよそ系統の違う音楽ですが、こりはこりでハマると奥深いですよ。(^_^:
http://www.jazz.co.jp/LiveHouse/
↑ここから北海道ってやってください。(直リンクはダメでした)
by サダー (2006-09-05 01:27)
サダーさん、おわかりでしょうか?
大変ご無沙汰しています。
GentleNotesのuenoです。
ふとサダーさんのBlogを発見!
実は私も同じ時間にブルーノートにいました!
キーボードのすぐ近く!
気がつかなかったなぁ・・・
by ueno (2006-09-07 17:55)
>上野プロさま
ご無沙汰しております!!!
この間もヤスさんと、どないしてはるんやろうっちてお噂をしていたところです。
こっそりブログはじめて一年くらい経ちます(^_^;
またよろしくお願いいたします。m(_ _)m
で、なんと!近くにおられたとは!!!!
私らはステージに向かって左側のカジュアル席の前列のカウンター席から見てました。
by サダー (2006-09-08 00:59)
こちらこそどうぞ宜しくお願いします!!
私は、立ち見席の予約しか取れていなかったのですが、ついた時間が開演ギリギリで、キャンセルのテーブル席にステップアップで潜り込みました。
席はキーボード側最前列隅。
ほとんど背中しか見えない場所でしたわ。
音も、メインスピーカーの音というより「返り」を聴いているような・・・(笑)
blog色々と拝見しました。
豊富な音楽、ギターの話、とても楽しませていただきました!!
また、御一緒したいですね。
by ueno (2006-09-08 11:35)
>上野プロさん
テーブル席ってキーボード真裏の席ですよね。
だったら見えてました! (^_^;
あの席だったらメインスピーカーからは確かに外れてるけど・・・・レズリーの音がほとんどナマで聞けたんではないでしょうか。それはそれでいいですね。
またジェントル・ノーツのスーパープレーを聞きたくなってきました。(^_^;
機会ありましたらよろしくお願いいたします。
by サダー (2006-09-09 09:59)
行きたかったぁ(T_T)
1月のブルノは行ったのですよ・・・
今回は断念。
サダーさんの記事で行った気分を味わえました(*^。^*)
by kazumin (2006-09-12 22:03)
>kazuminさん
ギターコントロールは大胆かつ繊細。で、いつものカールトン節。完璧でした。
いつかああいうギターを弾けるようになるのか・・・って気にまったくなりません。(T_T;
しかし、ラリーは今年は三回来日ってことですね。(^_^)イソガシソウ
by サダー (2006-09-13 01:04)